
米労働省が2日発表した9月の雇用統計(季節調整済み)は、失業率が7.9%と前月から0.5ポイント低下しました。
景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は66万1000人増加と伸びは縮小。
新型コロナウイルス感染拡大で悪化した雇用の改善は続いているものの、ペースは顕著に鈍化。
11月3日の大統領選前に発表される雇用統計は今回が最後。トランプ大統領は、失業急増からの「V字回復」をアピールし、支持率でリードを許すバイデン前副大統領を追い上げたい考え。だが、自身のコロナ感染判明は、雇用拡大へ経済再生を急ぐことへのリスクも示した形です。
ドル円 105.20円前後で小動き、雇用統計への反応は鈍く、市場ではトランプ米大統領のウイルス感染に注目が移っているようです。